デカダンスを見て
まず、デカダンスは二つの視点で感情移入できる。
①カブラギ(サイボーグ側)
②ナツメ(人間側)
この二つだ。
僕のよく知っているアニメはほぼ①の視点となっていた。
ゲームの世界に入ったり、異世界に行ったり。
自分が強いまたは死んでも生き返れる世界に自分が行くのだ。
サイボーグが素体に入ってギアに入ることがまさにゲームの世界に入っているのと同じことである。
カブラギがナツメに影響されてナツメを助けたいと思うことがゲームのNPCに感情移入してしまう主人公に近いものを感じた。
この内容は王道で胸を熱くするのに十分な要素だ。大好きである。
もう一つの視点②ではいままでのアニメでいうと、NPCを主人公にしたような視点となる。
これがもう面白い。
人間をゲームの中のNPCとしたことでアニメを見た人は楽にナツメたちに感情移入できる。
約束のネバーランドは人間を家畜だったが、これは人間をNPCにしているのだ。
(第2話でカブラギたちの世界のゲームと知って衝撃を受けた)
感情移入できるおかげで人の死や残酷な世界をより実感できる。
そのおかげで何とも言えない感情を味わえる。
この二つとも元は人間であることから見ている人はどちらにも感情移入できる。
両方の思いがわかるからこそ、立場の違いによる考えの違いが面白いのだ。
おすすめしたいアニメのひとつだ。